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【書評】外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~

目次

書籍の概要と読みどころ

書籍紹介

書籍を読んだ理由

私自身が戦略コンサルティングを生業としており、より成果を出していく上で外資系コンサルの方々がどのような型・思考法・仕事術を日々行なっているかを知って、自分の仕事に活かしたかった。

特にコンサルティングといっても何がオーソドックスであるかもまだつかめていないので、トップの方々はどのようなフォーマットで仕事をしているのかが気になった。

印象に残ったポイント

特に学びになったこと

大きく以下の3点が学びになったと感じている。

  • 1点目:ある論点について自分のポジションを明確にする
  • 2点目:「ではどうすれば良いのか?」に答えを用意する
  • 3点目:考える時間より考える回数を増やしてスピードを出す

1点目については、仕事の中でポジションを取ると、別角度からの質問を受けたり、意見が食い違う場合に議論になり、そこを恐れている自分がいた。

2点目については、あらゆるデータを分析してアウトプットしたものの、「それでそのデータを持って次は何をするべきなの?」を出せずに、ただのデータ集計屋になってしまうケースが多い気がした。

3点目については、考える時間が長いのは、考えているのではなく思考停止、悩んでいるに近いので、まずはすぐにアウトプットを出して、そのアウトプットを磨き込む思考量が重要になると感じた。

特に共感した言葉・引用

自分のポジションを明確にするということは、ある論点についての自分の意見を明確化するということです。したがって当然、異なる見解を持つ他者とのあいだに摩擦を生む可能性があります。これを恐れてポジションを明確化しない、あるいは他人のポジションを聞くまで待つという人がとても多いのですが、これは絶対に止めてほしいのです。理由がわかりますか?知的生産物のクオリティは、異なるポジションを取り人と摩擦を起こすことで初めて高まるからです。摩擦を避けているといつまで経ってもフニャフニャした知的生産物しか生み出せません。

なんらかの形で知的生産に従事する際には、常に、最後は「では、どうすればいいのか?」という問いに対して答えを出すのだ、という気概を失わないようにしてください。

せいぜい五分程度の思考を、時間と場所を変えて繰り返し行う、ということです。知的生産の総量が、結局のところ思考の総量に比例することは否定しませんが、思考の総量は「考える時間」の量よりも「考える回数」の量によって決まる、というのが筆者の意見です。

書籍から得たこと

自分にどう活かせそうか?

問いに対して自分なりのポジションを持ちながら、具体的にどう実現するの?までの一連の絵を描き切ることが重要だと捉えている。最初はトライする中で論理に欠損があるかもしれないが、周りのフィードバックを得ながら、日々改善することで、知的生産物の質も上がってくると思う。

どんな人におすすめか?

コンサルタントになりたての方々にぜひ読んで欲しい。見習いのコンサルタントにとって日々上司から「重要論点は?君の仮説は?それいつまでに実現できるの?」を聞かれるケースは多く、そこに対して日々答えられるようにする必要がある。今回の書籍はコンサルタントになりたての方がこれから質の高いアウトプットによって成果を出していく上で、非常に重要なベースとなる思考術、仕事の型が学べるはずだ。

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